「まだ時間はいいの?荷物は又取りにくればいいじゃない?」



そうだよね。



「服とか下着とかいらないよ。姉貴が用意してるから。」



嘘なんでなの?それに下着サイズあるじゃん。



「下着のサイズはこの前抱き着いた時分かったから!」


バカじゃないの!有り得ないっつうの。



私が数馬を叩こうとすると母が、「仲いいこと。あずみ京一が出て行ってから元気なかったから、


母さん心配してたの。数馬君に感謝だね。」



痛いとこをつかれてしまった。



「母さん私はまだ・・・ 」


その言葉を数馬が遮る。



「あずみその話は今度又ゆっくりな。荷物はそれでいいか?」



私はボストンバックとそれより小さめのバックを持ち、



後学校の物を入れたスーツケースは数馬に持ってもらった。


それをすべて数馬の車に詰め込んだ。



玄関で母が、「永遠の別れじゃないんだから、そんな顔しないの。


数馬君あずみの事よろしく、それからお母様とお姉様にもよろしくね。」