「何するの?」と数馬を振り払おうとすると、



ぎゅっと数馬に抱き締められた。



「怖くないから、嫌な事は忘れて。」



数馬は私の事どこまでしってるの?



「数馬何で知ってるの?」



数馬は私を抱き締めたまま、「あずみのすべてを知りたい。


あずみのすべてを愛してる。」



こんなとこで愛の告白?



「あずみは信じないかも知れないけど、俺マジ本気だから。」



数馬の気持ちは分かっていたけど、



こんなにはっきり言われたら、


私ドキってしてしまう。



こんなんで数馬と一つ屋根の下で、



大丈夫だろうか?



「数馬の気持ちは分かったから、この手離してくれるかな?」



「嫌だ。」



なんだ。こいつ殴られたいのか?



「あずみ暴力反対!」



母がいきなり部屋に入って来たので、



数馬は私から慌て離れた。