「数馬!」



私は思わず叫んでしまった。



優斗は数馬を睨み、「あずみに手出してるのはあんたでしょ。


「何であずみなの?あんたならいくらでもいい女いるだろう。」



私は今どうしたらいいんだろう。



数馬が私の前に立ちはだかる。



優斗の気持ちは嬉しいけど喜べない。



それになんだか、迫力があり過ぎて怖い。



体が震えだす。



数馬が私の手をそっと握る。


暖かい手。



「優斗君、あずみかなり怯えているんだよね。


もう少し冷静になれないかな?」



私は立っているのもきつくなった。



数馬が私の体を支える。



優斗の視線が痛い。



「こう言う訳だから、あずみは俺の彼女。分かってもらえたかな?」



私は完全に体の力が抜けて、数馬に抱き締められた。


数馬はそんな私を抱き上げた。