｢何怒ってるの？あずみの怒った顔も可愛いけど。｣


あずみは昔の俺を知りたいのだろう。



話す事は簡単だけど、俺の事これ以上嫌いになられたら困る。



せっかくここまで頑張ったのに。



でも隠して、後からすべてがﾊﾞﾚたらどうだろう。



どこまで話すべきなんだろう。



今の俺をあずみには見てもらいたい。



過去を隠したいのではない。



昔の俺を知ったら、あずみはきっと口も聞いてはくれないだろう。



あの頃は本当にいい加減だったから、



どうでも良かった。



ただなんとなく毎日を過ごしていたから。



女にだらしなかったのは事実だから。



今さらｶｯｺつけても始まらない。