「もういいから無理するなって。」



私は今どんな顔をしているのだろう。



「だって、私ずっと多分京一がうちに来た時から好きで、


でもずっとその気持ちを我慢してた。


なのにあの日京一が私を抱き締めてキスするから、


私勘違いしちゃうじゃない。


好きでなかったら、あんな事しないでよ。」



数馬が私を抱き締めた。



突き放そうとしたけど、あまりの強さに動けない。



それに数馬の腕の中が暖かくて、



このままこうしていたいって思ってしまった。



数馬は女たらしなのに。



私の事が好き。なんてことも嘘かもすれないのに、



数馬の腕から逃れられない自分がいた。