数馬どさくさに紛れて何いいだすのよ。



今日は数馬に振り回されてばかりだ。



「いい加減私を構うの止めてくれない。」



数馬が真剣な顔をする。



「いい加減なんかじゃない。俺はあずみに相応しい男になりたくて、

留年した。あの頃の俺はひどかったからな。」



えっ。そんな事言われても困る。



数馬の真剣な顔が怖い。



京一を忘れる事は出来ない。



京一がたとえ私を愛してくれなくても、



私は京一を愛してる。



「なぁ!あずみ愛したら愛されたいだろう。

京一は今彼女と同棲してるし。」



京一が同棲嘘だよ。



嘘だよね!



心が痛い。私の思いはもう届かないの?