あの時あずみに会ってなかったら、



俺はとっくに学校は辞めていた。



たけどあずみに相応しい男になりたかった。



だから、俺は母親の仕事を手伝う為に外国へ行く事を決めた。



本当は一年で帰って来るつもりが、



向こうでの仕事が忙しくなり、



二年がたってしまった。



俺はかなり焦った。



あずみがこの学校を卒業する前に、



どうしても帰って来たかったのだ。



あずみと同じ高校生活を送りたい。



二年の留年はかなりカッコ悪いが、



この際諦めるしかない。



だけどなぁ。まったく俺を覚えてないなんて、



あり得ねぇだろうよ。



だがあずみらしいのかもな。