なんだか数馬の横顔が寂しそうだったから、



私は何処にも行かないよ。


京一が春奈さんと別れ一人になっても、私は行かない。



数馬は私が又京一に気持ちが行ってしまうのが、心配なのだろうか?



私は数馬に寄りかかってみた。



何?どうしたの?と驚く数馬。



「ううん。ただこうしていたいだけ。」



数馬の手が肩に回りぎゅと力がはいる。



京一は私の兄って本当に思えた気がした。