数馬が私を抱き締めたまま見つめる。



今にもキスされそう。



嫌ではなかった。



私はそっと目を瞑った。



私の顔に何か冷たいものがあたる。



私は目をあけた。



私の頬にあたったのは、数馬の涙だった。



数馬の涙があまりにも綺麗で、



私は自分から数馬の唇にキスをしてしまった。



あっ。と驚く数馬の可愛い顔。



やだ私多分顔が赤い。



恥ずかしい。



「あずみ俺かなりやば。顔赤い?」



顔が赤いのは私の方だよ。