二人でじゃれ合っていると瑠璃さんに笑われた。



｢あんたたち本当にﾊﾞｶｶｯﾌﾟﾙだね。


20才の数馬がまだ高校生っていうのも可笑しいけど、

あずみが幼いから丁度いいかもね。｣



瑠璃さんはまだ笑っている。



瑠璃さんって大人だよね。


何才なんだろう？



数馬は私が思った事が分かったらしく、



｢姉貴は俺より五才上だよ。｣



そうなんだ。落ち着いているから、もう少し上かと思った。



瑠璃さんが、｢あずみは見た目は大人っぽいのに、


笑うとまだまだお子ちゃまだよね。


話し方とかやっぱ高校生って感じ。


だけど、あずみが舞台に立つたら多分今までのあずみじゃなくなる気がする。


なんて言っていいのか分からないけど、


だから社長もあずみを選んだんだよね。｣



私は普通の高校生だから、


そんな凄くないです。



そんなふうに思われてたなんて、恥ずかしい。