休み時間に、中学時代から仲良しの前田美香が私の隣に来た。



「あずみどうかした?授業中に居眠りなんかした事ないのに。」



私は少し考え、「なんか今日色々あって疲れたちゃった。」



美香が隣の数馬を気にしている。



数馬がこっちを見て、「あずみの友達?」って聞いた。



美香は嬉しいそうな顔で、「はいそうです。確か佐伯数馬さんでしたよね。」



数馬が、「ああ。」



「佐伯さん私たちが青葉に入学した時、確か三年生でしたよね?」



えっ。私は美香の言葉で眠気が覚める。



私たちが入学した時、三年生に数馬がいた?



だったら京一と同級生?



京一は一年浪人をして今年大学に入った。



数馬は京一を知っているのだろうか?



聞いてみたい。



たけど、今の私には聞く勇気がない。



私は美香の話しを聞く事にした。