私は気なる事を聞いてみた。



「春奈さんとはどうして別れたの? 」



「春奈は俺があずみを忘れられない事ずっと怒ってし、


今になってもこんなんだから、女々しいって怒鳴られた。ずっと妹を愛していなさいって。」



京一の情けない顔。



京一に愛された事を私は忘れない。



そして今度は兄として愛して行かなくちゃいけない。


いつかきっと大切な私のお兄ちゃんなってね。



春奈さんに振られた京一がなんだか可笑しくて、



「京一も振られる事があるんだ。」



「おまえなぁ。それを言うのか。」



だってそんな事でも言わなきゃ、私又泣いてしまう。


京一も私を見ようとしない。



多分泣いているから。



「あずみ今日はもう帰るからな。」



京一は背中を向けたまま、バイバイと手を振り病室を出て行った。



さようなら私の愛した人。