なのか?」
「えっ、ダメっていうわけじゃないけど・・・。」
「じゃあ見舞いくらい来てもいいじゃん。それともやっぱり俺が見舞いって嫌だったか?」と問い掛けるアキラ。
「ううん。嫌じゃないよ!大丈夫、逆に嬉しかったし・・・。ホントにありがとね。」なんだか頬がほんのり熱くなってきた。変な気分。なんで?アキラだよ?ただお見舞いにきただけなのに。っていうかただ話してただけじゃん。どうしたんだろう、あたし。
「そっか。良かった。俺、彩織に嫌われてるかと思ってた。そっかー。良かった。」と何度も良かったと繰り返して、頭をかいている。照れ隠しをしているようだった。なんか変な感じとあたしはアキラを見ていた。
そしてアキラと話しているうちに、彼のことが分かってきた。そしてあたしのこともわかってもらえたと思う。
それからアキラは時々お見舞いに来てくれるようになった。あたしはアキラが来る時を心待ちしてた。来ないときは淋しかったりもする。アキラがいると楽しい、嬉しい、そんな感情がでてくるようになった。そう。きっと恋をしとしまったのだと思う。アキラが初めてお見舞いに来たあの時。頬が熱くなったのは、この気持ちのせいだ