春夏秋冬



「琉華はバカなんかじゃないよ
信じてたんでしょ?」


琉華は泣きながら首を縦にふった


「もう終わりなんて、
わかんないよ。ね?ちゃんと
話しな?」


「メールしてもさ、返ってこないんだよね」


無理に笑って
みせる琉華に涙がでた


「なんであんたが泣くのよぉー」

「琉華ぁー泣きたい時は泣いて
いいんだよ?」


「梨沙ぁー…ひっく…うわー」



琉華は泣きながら自分の気持ちを私にいった


「梨沙ぁー別れたくないよー」


わかってる。


琉華がどれくらい隼人先輩が
好きなのか


隼人先輩が琉華のこと大事に
してるのも知ってる


なにか訳があるはずだから


「ぐずっ…」


「なんでまた梨沙が泣くのさー」


「だってぇー」


琉華の気持ちを考えたら自然に
涙があふれた




うちらはそのあと気が済むまで
泣きあった













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