〜過去〜
空にオリオン座が輝く
美しい夜に私は
岡崎唯 岡崎平我
の娘として
このよに生まれた
名前は…
岡崎 愛華…
愛しい華…
私は、岡崎愛華として
父からも母からも愛されていた
幸せだった
この頃の私は
小学3年生
クラスでも優秀で
いわゆる真面目という
やつだった。
それでも、楽しかったから
忘れもしない
9月3日
その日はよく晴れた日で
雲一つなかった
空には
小さな鳥達が
仲良く
遊んでいた
「行ってきまーす」
運動会の練習が始まり
体育や体を動かす事が
好きだった
私は
とても
ルンルンで学校に向かった
その日は何気なく
学校が終わった

家の前まで帰って来た時…
新聞が詰まったままのポスト
父が仕事に乗って行ったはずの自転車
玄関に進む私…
父母の靴
物音一つしないリビング
父の鞄…
そして
天井からひもでぶらさがっている…………

父と母………

「……??」

何が起きたか理解できなくて

私は笑っていた

「はははは…お母さーん??おやつどこ??」
「きゃはははお父さん!!遊んで?」私は
死んだお父さんに
人形遊びをさせようと
手に人形を持たせ
落ちないように
ガムテープで結び付けた
「あなたはどこから来たの?」
私が話しかけても
答えないお父さんの人形
「…」
「ねぇ?あなたはどこの人??」
「…」