「あの、先生。この前、碧の部屋であったことは誰にも言いません。だから、私を軽率な女なんて思わないで下さい。」
「軽率?僕は福田さんを軽率だなんて思っていないし、福田さんがあの時のことを誰かに話すとも思っていない。もちろん僕も誰にも言わないよ。だから安心して欲しい。でも何でそんなこと思うのかな?」
とりあえず先生が私のことを“軽率な女”なんて思っていないことがわかりホッする。
でも、じゃあ、どうして?
碧とのことが理由じゃなかったら、どうしてこんな豪華な特別室に私を?
「だって、院長の息子が女を無理矢理ヤろうとしたなんて、病院で噂されたくないでしょ?だから、私に黙ってもらおうと思って、こんな豪華な特別室を用意してくれたんじゃないの?」


