「でも今さらお化粧しないなんて出来ないよ。」 「まあ、その気持ちわかるよ。いいんじゃない?化粧したって。後は大人しくしていれば噂なんかあっという間に消えるよ。」 優衣の励ましの言葉に、前向きになれた私。 もう碧のことも、碧にされたことも、綺麗さっぱり忘れてやるんだから!と、鼻息を荒げる。 「ありがとう!優衣!」 「多分だけどね?」 優衣が小さく漏らした声を耳にした私は、噂が早く消え去りますように。と、心の中で祈った。