まだ君は17歳。

いつもの僕なら、こんな君の姿を見ても、理性を働かせることが出来たはずなのに・・・。

自分の無力さを忘れたいだけの僕は、君の優しい言葉と、身体に助けを求めた。

僕は力任せに君をベッドに押し倒すと、息が出来ないほどの荒々しいキスを繰り返す。

抵抗しない君に、僕の感情はさらに高ぶった。

白く透ける肌に唇を寄せ、膨らむ胸に手を伸ばす。

ただ、自分に溜まった感情を吐き出すためだけに、僕は君の身体を利用しようとした。

そんな卑怯者の僕の耳に、君の声が届く。


「葵先生・・・好き・・・。」


震える小さな君の声で、僕はようやく我に返った。