マスカラぱんだ



「嫌!止めてぇ!」


それもそうだ。さっき碧にヤラれそうになったばかりだもんな。

今頃になって、彼女の気持ちを理解した。

少しでも彼女の思いに、寄り添ってあげられなかった自分を、深く反省する。


急いで彼女から手を離し、これ以上怖い思いをさせないようにゆっくりと、慎重に言葉を選ぶ。


「ごめん。あの、落ち着いて。僕は君に何もしないから。ただ、君の顔が・・・なんて言うか。君・・・鏡で自分の顔、見た方がいいよ?」