大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出すことを繰り返し、自分を何とか落ち着かせた。 「紫乃ちゃん。心配掛けてごめんね。大分良くなっ・・。ああ。本当にごめん。」 自分のことで精一杯だった僕は、君のことを心配する余裕がなかった。 だからちっとも気が付かなかったよ。 また君が、パンダになっていたなんて・・・。 本当にごめん。