太陽が沈んだ後で良かった。と、思ってしまった。
だって、明るい時にこんなことをされたら、恥ずかしくて仕方ない。
昼間とは違った雰囲気を醸し出す先生を前に、自分がどうすればいいのかわからない。
そんな戸惑いでいっぱいの私の唇を、不意に塞がれた。
今日、二度目のキス・・・。
先生との甘いくちづけに恥ずかしさも忘れ、幸せな気分に浸る。
重ねた唇が離れるとすぐにまた、甘く熱く唇を塞がれた。
こんな長く、深いくちづけに、私は翻弄される。
息も絶え絶えになりながら、先生の唇を受け入れるしか出来ない私。
そして唇が離れた私の耳に届いたのは、先生のくちづけよりも甘いこの言葉。
「紫乃。愛しているよ。」
もう、無理。
先生の甘々攻撃に、込み上げて来た涙を止めることは不可能。
私は先生の胸に顔をうずめると、嬉し涙を流した。