コイビトは

それは、リーフとは違うグループだったけれど、今日はリーフは来ているのだろうか。


腹をくくった俺の終電にはまだ余裕があったこともあって、俺は自然に、いつも彼女たちがいる橋の上に向かっていた。






もう遅い時間だったけれど、何故か俺は、彼女たちがいることをほとんど確信していた。








それほど近づかないうちから、リディルルの声が聞こえてきて、俺は何故か安心に近い気持ちが湧いてきた。



いつもの場所に、彼女たち三人が居て、俺を見ると、リディルルはぺこりと少し、頭を下げて、ラヴィコはにこりと笑った。








通りに人はまばらで、俺は立ち止まり、手すりに背をあずけ、彼女たちの演奏を聞いた。