コイビトは

または、軽い思い付きでの告白だったのかもしれない。


どちらにしろ、それは口に出さない限りは彼女だけの問題で済むが、口に出してしまった以上、彼女だけの問題では、もうない。






そこで少しでも、面倒だな、と思ってしまった俺の答えは、もう決まっているのかもしれないけど…








俺は――






電車を降りて、乗り換えの駅まで歩いている時に、俺はやっと、もう帰れる電車がないことを思い出した。


電車は、あるにはあるけれど、それはウチの最寄り駅には5駅足りないところまでしか行かなくて、そこまで行って、あとは歩くしか、仕方が無いか。