コイビトは

何しに来たんだろうな、俺。



彼女たちに出会ってから、それの繰り返しに思える。


はじめて歌を聴いて、好きになって、話してみたくて、近づいて、でも近づき方を知らなくて、でも向こうから近づいてくれて。


また話そうと思って探して、見つけて、招いてくれて



「突然ですけど、私たちに、何か、御用?」


ライが話し


かけ て







「……男?」



俺は答えになっていない反応を返した。




「……」



ライとラヴィコは顔を見合わせる。