コイビトは

そのあとすぐに、ラヴィコがキーボードを離れて、周りにいる人たちに、昨日と同じチラシを配る。


今日は、まだ時間が早く、人通りも多かったので、一部にだけ配り、少し離れたところにいる俺のところまでは配りに来なかった。


こうやって、バンドの活動を積極的にアピールしているのはやっぱりラヴィコで、リディルルとライは、後ろで何か相談をしていた。



「次は、今の季節にぴったりな曲です。聞いてください。『さつき』」