「じゃあ早く!」

「わかったよ」

そう言ってアスミは電話を切って机の上のパソコンに電源を入れた。一つ溜め息をつく。

手際よくカタカタと音をたてると画面がチャット部屋にかわる。

-ASUMIさんが入室されました。
りさりさ:あー!!やっときた!!

Yui:遅いよー

ASUMI:ごめんごめん^^;


内心ごめんなんてちっとも思っていない。

どうせ5分もすれば「しにたい」だの「この世に自分は必要ない」だの病んだ話になるんでしょ?

アスミの思ったとおり、5分後には話はどろどろと重くなり、それをアスミが元気づける言葉を送るといった事の繰り返しだった。いい加減面倒になり、いつもどうり中途半端な所で抜けてパソコンを閉じた。寝落ちということにしておけばいい。