星の数の恋よりも月と同じくらいの恋




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「乙香」

「あっ、お父さん!!」



この日はお父さんとお母さんの二人で
お見舞いに来てくれたお父さんは
仕事が休みの日は必ず朝から夜まで
ずっと一緒に居てくれる



「よし、今日は病院の中庭まで散歩に
行こう!!」

「本当!?行きたい!!」

「じゃ、わたしは車椅子借りて来るわね」



お母さんは車椅子を借りに行ってくれた



「お母さん凄く嬉しそ」

「乙香と3人で出掛けることや
散歩するのが好きだからな」

「わたしも大好き!!」



お父さんは優しく笑いかけてくれると
少し顔を強ばらせた…





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