―――悠諳の目線――― もうじき退院の日が近づいている… 乙香ちゃんにどうやって伝えるか いまだに迷っている… 会うことができないぶん手紙で やり取りを柄でもなくしている… なぜここまでして会いたい、話したい もっと知りたいとか想うのかは 解らないけど今の俺と乙香ちゃんを 繋いでるのは手紙だけ… 「悠諳、お前あの子に伝えたのか? 退院の日」 「いや、まだ…」 「なんだよ、ほんとに お前さ入院してから変わったよな…」 兄貴の言う通りだ… 俺自身も変わったと思う .