―――乙香の目線――― 尋ちゃんは凄く幸せそうで、わたしまで嬉しい 「尋ちゃんおめでとう」 「ありがと、いっちゃん あたしね、紫惟くんもいっちゃんも 凄く凄く大切なんだ… でね、紫惟くんといるともっと一緒にいたいとか 話していたいとか、会いたいとか、声が聞きたいとか 沢山の気持ちをくれるの、 いっちゃんも紫惟くんと同じ気持ちをくれるの、 だからありがと!!」 尋ちゃんの言葉がわたしの心を波打たせる 悠諳さんを想った気持ちと一緒だ… ―わたし、悠諳さんが好きなのかもしれない― .