「なぁ…俺の事キライになったのか?」

アタシの顔を見ながら、ため息混じりで隆也が聞いた。

「だから言ったじゃん。幼馴染みとして好きだよって」

レモンティーを飲みながら答えた。

どうして何度も確かめるの?
それに、ため息つく事ないじゃん…

「"友達として"しか無いのか?友達以上の感情は無いの?」

何言ってんの?
アタシに何を求めるの?

元カノと関係あるってアタシに言えば、どうなるかくらい分かるはずでしょ?

「俺は梓の事、好きだよ」

「そう…ありがとう」

「…嬉しくなさそうだ…やっぱり俺の事キライなんだ」

いい加減に腹立ってきた!

「隆也、アタシの反応で遊んでるの?!」

「別に遊んでないけど…」

「隆也は、チャラ男から助けてくれたし、それにアタシに変な事もしなかった…
アタシ…隆也の事好きになってた。でも電話した時、女の声を聞いて諦めようって…」

悔しくて、言いながら涙が出てきた。

「諦めきれなくて…そこに、さっきの話だよ!ガッカリしたアタシの気持ち、隆也には分からないでしょ?!」

「…」

「好きとか嫌いとか…もういい加減にしてよッ!」