お昼まで、4人で過ごした。


「じゃ…… 夕食の時に会おうね!」


「ばいばい、優ちゃん」


陽太と愛川が二人で回るってのは、必然的で……。


「いっくん、行こうか」


「だな……」


俺とまおって組み合わせも必然的になる。

広い園内。 人も多くて……。


「あっ、スイマセンッッ」


まおはちょこちょこ人にぶつかる。

危なっかしいとは、まさにこのこと。


「…… ほら」


「えっ……」


左手を差し出す。


コイツが迷子になりかけたのは度々ある。 その度にこうやって俺の手に―――。


「…… ありがとう」


小さく重ねる。

それを強く、離れないように握るのが俺の役目。


まおの迷子対策もとったことだ。

次は何をするかな……。