私は見られないように涙を拭った。
帰り、
「美亜大丈夫?」
と、声をかけてくれる子が居た。

原口 京香(ハラグチ キョウカ)。
部活のキャプテンだ。

「あ・・・ありがとう・・・。」
「ウチもアイツにいろいろされてて・・・ムカついてるよ。」
「そうなの!?」
「うん...美亜.助けてあげれなくってごめんね・・・。」

――――――――・・・。
こんな人も居たんだ・・・。

居てくれてたんだ・・・。

でも何か信用できない。
優理に言われそう・・・。

「最初、うちらってさ・・・」
「えっ? あ、うん・・・。」

「シカトしあってたよね。でも今は美亜の味方で居たい。」
「・・・!!」
「今は美亜を信じれる。美亜もうちを信じてほしい。」
「信じていいの・・・? うん・・・、信じる!」


ありがとう、京香。
優しくてあたたかくて―――・・・


「もうアイツには騙されない。」
「終わったと思ったらまたするもんね・・・。」
「うん。 絶対自分が強いって思ってる。」
「だよね! ほんとそう思うっ!!」
「自分悪いって分かってないよねえ~!」
「うんっ!!」

本当に信じれた。
ありがとう京香。

今の私には―――・・・
かけがえのない親友です。

思い出すだけで
涙が流れます。

この頃はこんなに
仲良くなれるなんて
思ってなかったよ。


「2人で戦おうね。」
「ありがとう京香・・・。信じてる!」
「うちもだよ。絶対信じてるから!!」


京香に出会えてよかった。
助けてくれてありがとう・・・。

京香に出会えたから今の
私は居るんだよ。
・・・この事件は・・・・・・・・・、
京香と仲良くなる運命を
導いてくれたんだね。
神様がきっと・・・
見ていてくれて、頑張りを
認めてくれたんだよ。