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顔が誰かわからない人が私を抱きしめている。
顔だけじゃなく、体も桐の様に透き通っていて何も見えない。
「誰なの?」
私は両腕を上げた。
桐の様な人は返事をしない。
でもどこからか、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
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「おい」
目が覚めると、ベッドに座っている大樹の顔を両手で触る私がいた。
「マジかよ…」
「えっ大樹!!」
ビックリして、ベッドから飛び起きた。
「なんか変な夢でも見てたのかよ?」
「別に何でもない!」
制服に着替えて準備をしていた私を前に大樹が深刻な面持ちで話し出した。
「まさか、まだ昨日のこと怒ってるのか?」
「何の話し?」
「悪かったって思ってる。一方的にあんなコトして
お前のキモチをちゃんと尊重するよ。」
昨日襲ったくせに…



