(( 思いの交錯 ))


ついに体育祭の日が来た。


他の競技があっている中、運動場で自分達の席に座って璃沙達と話しながら待機していると、



「あっ次、何だったっけ?」



杏里が私に聞いてきたので、ポケットに入れていたプログラムを広げるとあることに気付いた。



「璃沙、私達次だよ!」



入場門を見てみるとすでに男女混合リレーの召集がかかっていた。



「おーい、愛美!」



席を立って準備をしていると、大樹が走って呼びに来てくれていた。



「今すぐ行くから!」



大樹は焦っていたのか、また走って召集へ戻っていった。




運動場に出て、一区の雄大がバトンを持って準備していると、応援席から



「璃沙、愛美頑張れ〜」


「こけるなよ〜」



杏里と紗良が応援席から立って叫んでいた。