「これ、落としてたけど」
そう言って宮坂が手に持っている物に視線を向けた
生徒手帳だった
その生徒手帳からはみ出ている写真を見つけた
「返せ」
右手でスッと生徒手帳を奪った
「ねぇ、そこに写ってる人ってもしかして…」
宮坂が俺を追いかけて来たのは、生徒手帳を拾った時に写真を見てしまったからだ
「見たのか、写真」
宮坂は俺にこの写真について聞いてきた
「噂では聞いてたけど、片思いの子がいるってね」
「あぁ」
俺は生徒手帳を開き、中に挟んでいた写真を見つめた
「可愛いね、その子♪」
それは七歳の頃の愛美が引っ越しをしたあの日に撮った二人のツーショットだった
俺の辛い辛い過去だ



