リングの中を覗いて見ると
'manami daiki‘と綺麗に彫られていた
「どうしたの?これ!」
「3月3日、愛美の誕生日だろ?」
「3月3日…、もしかして今日なの?」
「自分の誕生日ぐらい覚えとけよ!」
「ゴメンゴメン♪」
自分の誕生日をすっかり忘れていた
だって受験だったし、それどころじゃなかったもん
でも大樹からこんな物を貰えるなんて思ってもみなかった
ひょこっと顔を上げると、大樹は前を向いてスタスタと歩いていた
大樹が私より2、3歩前に歩いていたので、小走りで大樹に追いついて右腕を両手で掴んだ
「待ってよ!」
「ん?下ばっか見てるからだろ?」
「大樹、ありがとう!」
笑って大樹を見つめた
私は大樹の前に立ち背伸びをしてキスをした
大樹は私のキスを受け止めて、私の頭を手で固定して大樹からもキスをしてくれた
それは甘い甘いキス
もうとろけるくらいの…
誰もいない学校からの帰り道
立ち止まって愛を確かめ合う私と大樹
私の誕生日も覚えてくれてたし、プレゼントも用意してたし
本当に私の事、好きでいてくれてたんだなってそう思った



