キミだけをずっと




「はっはっ…」



走って校舎へ戻っていた私は、誰もいない廊下を走り回って教室へ行ったり、図書室へ行ったりと


大樹を必死に捜していた



一階へ戻り体育館へ近付くに連れ



トン トン トン♪



ボールがドリブルをする音が少し響いていた



「もしかして…」



まだ捜していなかった場所がここ、体育館だった


そっと体育館の扉から中を覗いてみると


そこには片手でドリブルをして、フリースローラインに立っている大樹の後ろ姿があった


ドリブルを付いたボールを両手で頭上に運び、ワンハンドで目の前のゴールを目掛けて両手を伸ばし


その瞬間、綺麗なフォームからゴールへ飛んでいったボールがシュッっと音を立ててゴールの中へ吸い込まれていった



思わず見とれてしまっていた私は、右膝が扉に当たってしまった



ゴン!