卒業式前日になり、卒業式アルバムが教室に届き、一人一人に渡された



「ねぇ見てこれ!…さすが学校一の美少女」


「え、誰誰?」



璃沙が顔写真に指を指しているのを顔を近づきて見ると


…私の写真じゃないか!


美少女って、大袈裟な〜



「璃沙も十分お綺麗よ?」


「あらそう?まぁ当然よ!」



璃沙はニヤッと笑っていた


クラスの男子のページを見ると、一人輝いて写る写真があった


よく見ると…



「あ…」


「佐野、髪短〜い」



璃沙が大樹の写真を指差していた



「多分、バスケ部の頃だよ!」


「なるほどね〜」



腕を組んで大樹の写真をじっと見ていた


私が日本から戻って来て、大樹を初めて見た時の顔だった