大樹は私の目を真っすぐ見ていた



「愛美のこと、好きだよ」


「うん…っ」



大樹の告白に自然と潤んでくる目



大樹の顔が次第に近づいてきて私の唇を塞いだ


優しいキス


大樹の気持ちが、痛いほど伝わってくる、そんなキス


そして大樹は、触れるだけのキスをすると、少しだけ顔を離し、こう言った



「俺だけを見てろよ。絶対にお前を守ってみせる」


「うんっ…」



微笑みながら顔をゆっくりと離れていった


それから私は大樹に抱き着いた


大樹は私の体を強く抱きしめてくれた



「ありがとう…」



薄暗い館内の中、ライトアップされたイルカの水槽の前で


私と大樹は、お互いの気持ちが一つになった