キミだけをずっと




「水族館ってこんなところなんだね!」


「お前、水族館初めて?」


「オーストラリアにはなかったから。イルカとか普通に海で触れ合えるからね!」


「そうなのか?」



大樹はビックリした顔だった


この歳になって水族館が初めてなんてね



ヒトデやウニが触れる水槽で指でいじって触ってみたり


寒い中、野外でイルカのショーを見たりした



隣に座っている大樹が気を使って、首に巻いていたマフラーを私に巻いてくれた



「寒いだろ?」


「…ありがとう」



大樹の温かいマフラーがとても温もりを感じた



ひょこひょことお魚の水槽を見ているときも、私ばっかり騒いでいるような気がしたけど


大樹は私を見てくすっと笑っていた



「どうしたの?」


「ふっ。お前やっぱり面白いな」


「え?」


「いや、何でも!」



大樹が隣で笑っているけど、私なんかおかしい?