キミだけをずっと




「…じゃじゃあね!」



下に落ちていたバックを拾い大樹から去ろうとすると



「おい!」



大樹は椅子に座ったまま私を呼び止めていた



恥ずかしいじゃん。近くで顔を見てたなんて言えないし。



歩いていた私に後ろから走って追いついた大樹は、私の肩を掴んだ



「何で先に帰るんだよ!」


「さ、さっきは起こしてゴメンね?」


「あぁ、いいよそんなの」


大樹は横を向いてまた私の方を向きなおした



「たまたま図書館に来たら、愛美が一人で勉強してたから、帰りを待ってたんだ」



ドキっ


大樹は私を待ってたの?


優しすぎだろ〜


大樹も照れ臭さそうに頭を手で触っていた



「入試も近いし勉強はしてたんだけどさ、暖房が効き過ぎてそれで眠くなってさ!」



確かに眠たくなるくらいポカポカと暖かい図書館


ちらほら大樹みたいに俯せになって寝ている人を見かける