「もしかして、お前も立慶大学を狙ってるのか?」


「…うん。まぁ一応ね!私も立慶大学で英文を勉強したいなって」


「そうか。頑張れよ!」



大樹が私に励ましの言葉を漏らした


私も大樹を応援してる


大樹は教育学部、私は文学部で学科は違うけど、違う大学に行くよりも会える機会も多いわけだし




放課後、教室を出ようとすると璃沙達に呼び止められた



「愛美、今日空いてる?」


「ゴメン!急がないと図書館の席がなくなっちゃうから、バイバ〜イ!」



璃沙達に手を振り教室を後にした



「私達も負けじと勉強しますか!」


「そうだね〜」



璃沙達も教室を出ようとすると、雄大が後ろから走って追いついてきた



「どうしたの?そんなに慌てて」


「いや、一緒にみんなと帰りたくてさ!」



璃沙達四人で笑いながら靴箱へ向かっていると、自動販売機の前で大樹が立っていた



「佐野…」