「涼ちゃん?
また別の事考えてたでしょー?」

2人で会っている時
上の空の俺に言う。

「あ、ごめんごめん。」

香奈の頭を
くしゃくしゃにすると
いつものように
香奈の顔は真っ赤。

「涼ちゃん大好き
…絶対に離しちゃやだ」

俺に抱きつきながら
香奈が小さく言った。

「…………っ」

愛しい気持ちが増す、
香奈の身体をきつく
強く抱き締めた。

それと同時に
俺の中で決心がつく。

「当たり前だろ?」

そんな言葉とは逆に

香奈とは別れよう。

そう心に決めた。