バンパイア少女は恋してる

もしそうなら、魔法でリリィが俺の事を好きになっても意味がないような……。


俺の事を好きって言ってくれるのは、嬉しい。


だけどやっぱり魔法じゃなくて、本当に俺の事を好きになってほしい。




「リリィ………」



『なぁーに?東谷ー!』



「もしかしてさ…… 痛っ!」


首筋が痛む。なんだ?



『東谷の血、美味しいね♪』


え?俺の血、吸われてる?


「それ以上吸わないでくれ」



リリィは再びニコリと微笑んだ。