バンパイア少女は恋してる

東谷side



リリィと祐希が話している姿を見るとなんかむしゃくしゃする。


なんだよ。この気持ち。



祐希がリリィの頭を撫でた時、なんか嫌だった。


気づけば、リリィを連れ出していた。



『はぁはぁ。早いよ〜!』


「あ、ごめん。」



『大丈夫だけど、学校案内してくれるんでしょ?ありがとうね♪』


太陽のような明るい笑顔で俺を見る。


「別に……」



なんで俺があいつにときめかなきゃいけないんだよ?

俺は何人の女を振ってきた。


可愛いとか、ときめいたことなんてなかったのに。



俺はバンパイアに恋してんのか?



『東谷くん?どうしたの?』


俺を上目遣いで見るリリィ。


なんだよこれ?あいつの顔を見るだけで、ドキドキしてやがる。



『ねぇ。』


うるさい。これ以上、俺を見るな。


「うるさい」