曲がることなんて知らないまっすぐな性格。

いつも前向きで、あたしを好きでいてくれて。

初めて会った時も驚いたけど、再会した時はもっと驚いた。

今思うと、クリスマスイブが全てのきっかけだったんだなって思う。

酔っぱらった帝が現れなければ。

いや、それ以前に、あたしがサンタクロースに願わなければ。

たぶん、あたしたちは会うことなんてなかっただろう。

ずーっと、他人同士のままだったんだろうな。

そう考えると、ちょっとすごい。

「帝……好きだよ」

そうささやいて、彼の唇に触れた。