「帝ォ、お久しぶり!」

猫なで声出して帝に触らないでよー!

この女豹がー!

しかし、美人さんなので何も叫べないあたし。

手なれたように接客する帝も帝で……ああ、やっぱりナンバーワンだと改めて知る。

嫌そうな顔1つも見せずに、むしろ笑ってるし。

「帝さん、3番テーブルに指名入りました」

呼ばれてまたどっか行っちゃう始末。

帝の背中が遠くなる。

ああ、もう!

何で行くなんて言っちゃったんだか!