「今すぐ結婚したいくらい、あなたが好きなんです!」

ちょっ、ちょっと待ちなさい!

「いきなり結婚なんて言われても無理です!」

つながれていた手を振り払う。

まだ何にも知らないのに、いきなり結婚だなんて!

展開が早過ぎるのもいいところだ。

「けど、好きになってしまったのは仕方のないことなんです」

それでも粘る西園寺帝。

そんだけ粘ったからナンバーワンになれたのね。

少し納得したあたし。

「でも結婚はないです!」

あたしだって負けちゃいない!