それがとても子供扱いされたようで気に食わなかった。

かいさんはゆきなちゃんと飲んでくる~とか言いながら

私の腕をがっちりつかみ店を出た。


しばらく2人で夜の街を無言で歩いた。

はじめて見たときは恐いものを感じた

この空間も慣れてしまえば

怖くはなかった。


「ゆきなちゃん本当はいくつなの?」

「16歳です。」

「名前は本当にゆきなちゃん?」

「...なっ」

「んっ?」

「ゆなです。」


「そっか‐ゆなちゃんか~かわいいね。」

カイさんのおどけた口調に驚いた。

「帰れとか言わないんですか?」

「んー?言って欲しいの?」

絶対言われると思ったのに。

不思議な人。

「いや。別に...」

「俺も人のこと言えないんだよね。」

「何でですか?」

「俺19でまだ未成年だから」

「そ‐なんですか?」

「うん。でも22で通してる。」

「そーなんだ。」