友人がそんなひどいことを考えているとはつゆ知らず、詩織の向かい側(=入り口の見えない席)に座る真優は おかぁさんにメールしとくッ と、ケータイでいそいそとメール作成中である。 こちらのお席へどうぞー なんの導きだろうか、詩織の目線の先の男性はこちらへ向かってくる。 すると、その人は詩織と目があうと 向かい側に座る真優に目線を移した。 その人はニヤリと笑ったものの、 なにも言わず、案内された真優たちの隣の席に座った。